耐震・制震

安全・安心への取り組み

東日本大震災3.11の大地震の恐怖は、今もなお、私たちの脳裏にしみついています。

住まいの安全と安心。それは、皆さまの財産である住まいそのものを守ると同時に、大切なご家族の安全と生命を守ることでもあります。安心して永く暮らせる住まいづくりを目指す早稲田ハウスでは、全棟に耐震・制震金物「DIT制震筋かい金物」を設置し、地震対策を万全にしております。


耐震・制震金物「DIT制震筋かい金物」

耐震・制震用金物「DIT制震筋かい金物」は、耐震に不可欠となる筋かい金物に、制震機能をハイブリッドに兼ね備えた、一体型ならではの耐震性、制震性に優れた金物です。

これまで、耐震性は筋かい金物により強度を保持し、制震性はダンパーなどの揺れ軽減を目的とした装置を設置することで、耐震性・制震性を維持しておりましたが、耐震性を維持する筋かい金物そのものに制震性を持たせることで、より強い金物と揺れ軽減を実現することが出来る様になりました。


熊本地震のように、繰り返される大地震を想定した耐震と制震を併せ持った一体型の金物です。


この動画は、BS日テレの「ものづくりの挑人たち」に放映されたものです。


1.地震の揺れを最大約75%軽減

「従来の筋かい金物を設置した家」と「DIT制震筋かい金物を設置した家」の揺れの違いを解析する実験を行い、3,000パターンにおよぶ応答解析の結果により、2階の床の揺れ幅が最大約75%軽減されることが実証されております。


2.筋かいを守る

筋かいとその筋かいを支える筋かい金物は、住宅の耐震性に大きな影響を及ぼしています。地震による強い力が建物に伝わると、建物が傾かないように筋かいと筋かい金物がともに抵抗します。DIT制震筋かい金物は、鋼板のブリッジ部が粘り強く変形するとともに、高減衰ゴムが地震エネルギーを吸収し、筋かいの損傷を抑制します。


損傷の比較動画

揺れを吸収する考慮がなく、金物だけの耐震性だけでは揺れをそのまま受けてしまいます。揺れをそのまま受けた場合、左の動画のように折角の金物が壊れてしまいます。


3.繰り返しの余震にも強い

振動台実験による繰り返し試験の比較

上の実験結果は、阪神淡路大震災の地震波を20%から徐々に大きくし、繰り返しの地震を想定した試験を実施したものです。既存の筋かい金物は100%(1回目)で大破してしまったのに対し、DIT制震筋かい金物は100%の揺れを4回受けても破壊されませんでした。

100%(1回目)の変形イメージ

100%(1回目)の変化量をイメージ絵にしたものが上の図になります。既存の筋かい金物の場合は2階床の揺れ幅が約30cmに達しており、DIT制震筋かい金物の場合は揺れ幅が約4.8cmであることから、約85%の揺れを吸収できたことになります。